万葉集その五百九 (新しき年)

( あけましておめでとうございます  干支文字切手とお年玉袋)
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( 朝焼け富士     精進湖 )
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( 富士山   十国峠 )
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( 鶴   丹頂鶴のタンゴ  学友M.Iさん提供 )
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( 鶴   日比谷公園 )
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( 凍て鶴  同上 )
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( 亀   亀と鴨のダンス  三溪園 )
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( 松  旧芝離宮庭園 )
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( 竹  京都嵯峨野 )
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( 梅  蘇我梅林 )
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2015年の干支は未、動物は羊があてられています。
「未」は木がまだ伸びきらない部分を描いた象形文字で、未完成、未知、
未定、未熟、未来などと使われ、やがて大きく成長する可能性を秘めたもの。

羊という字は「祥」という文字の古体とされ(諸橋轍次)、吉祥、瑞祥などのほか、
翔、義、美、羨、善など良い意味を持つものに使われているのは古代、羊が
神聖、目出度いものとされ性格もよいことによるそうです。

十二干支辞典によると未年生まれの人は、

「 穏健正直、慈善心に富み、信仰心が厚く、苦労性で涙もろく気弱、用心深い。
  50歳前後は苦労するが、晩年は安楽な余生が送れる。
  天性知恵深く、人のためになる相 」

とあります。

さてさて、今年は未来を拓(ひら)きながらも穏やかな1年になるのでしょうか。

「 新(あらた)しき 年の初めに 豊(とよ)の年
    しるすとならし 雪の降れるは 」 
                   巻17-3925 葛井連諸会(ふじゐの むらじ もろあひ)

( 新しい年の初めに このように雪が降り積もるとは、
  何と幸先がよいことでありましょうか。
  今年の国の繁栄と豊穣を示す瑞兆ですね )

746年正月、大雪が降り、時の左大臣橘諸兄が諸王諸臣を参集して元正太政天皇御所の
雪掻きに馳せ参じたところ、上皇大いに喜ばれて酒席を設けられ、各々に歌を詠むよう
仰せられた時の一首です。
古代、大雪は豊作の瑞祥とされていました。

「しるすとならし」の「しるす」は「兆」で、はっきりとしめす 
「ならし」は、「なるらし」  ~であるらしい


「 わが君は 千代に八千代に さざれ石の
    いわほとなりて 苔の生すまで」 
                      よみ人しらず 古今和歌集 

( あなたさまは 千代に八千代に 長寿を保ちご繁栄されますよう。
 小さな砂利が悠久の年を経て巌となり苔が生えるようになるほどに )

「君が代」の原歌。
「わが君」は自分が敬愛する人をいい、主君、父母、親族、配偶者、友人など
誰でもよく、賀の祝宴において祝われる人をいいます。
万人の長寿と繁栄を祈り寿ぐ歌、それが我国の国歌です。

「 新(あらた)しき 年の初めに 思ふどち
   い群(む)れて居れば 嬉しくもあるか 」 
                       巻19-4284  道祖王(ふなどの おほきみ)  (既出) 


    「思ふどち」 : 親しいもの同士
    「い群れておれば」 : 集う 
                  「群」という字の原義は
                  「大勢が一緒になって共同して物事を成し遂げる」の意で
                  「君」と「羊」から成っています。

( 新しい年の初めにこうやって打ち解けたもの同士が集うのは
  何よりも嬉しいことですね ) 

 さぁさぁ、今年も楽しくやりましょう。
 本年もどうぞよろしくお願いします。

   「 日の春を さすがに鶴の 歩みかな 」    榎本其角

   『 「日の春」は元旦の朝日をさす季語
      元旦の朝日を浴びて高々と鶴が歩む 
     「さすがに」の一語に鶴の美しさへの感嘆をこめる。』
                               (大岡信 名句 歌ごよみ 角川文庫より)
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by uqrx74fd | 2015-01-01 14:25 | 生活

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